書き出しができない原因と12の対処法-レンダリングエラーなど【動画編集 Premiere Proプレミアプロ】

「Premiere Proで動画の書き出しができない!」
動画のエンコードでレンダリングエラーが出る

「書き出し時間が長すぎて止まる!」
Premiere Proで編集を終えた動画の書き出しをする際に、以下のようなエラーが出てフリーズしたり「応答しません」などソフトが落ちてしまったり、書き出しができないことがあります。

  • レンダリングエラー
  • I/O エラー
  • 高速レンダリングエラー
  • 読み込みエラー
  • GPU レンダリングエラー
  • メモリ不足エラー

そこで今回は、『Premiere Proで動画の書き出しができない時の12項目の解決法』をご紹介!

▼今回の目標達成ステップ

  • Premiere Proの基本的な動画の書き出し方法
  • 動画の書き出しがエラーになる原因
  • 書き出しができない時の対処法

目次

Premiere Proの基本的な動画の書き出し方法

編集した動画の基本的な書き出し方法は過去記事で紹介しているので、ぜひご参考ください。

Premiere Proで動画の書き出しがエラーになる原因

動画の書き出しができない原因は、Premiere Proの環境設定の他にも、パソコン自体の問題、使用素材の問題、外部連携機能(プラグインなど)の問題が影響します。

動画の書き出しができない主な原因9つ

  1. 書き出し対象(シーケンスなど)が未選択
  2. ファイル名の文字・記号が適していない
  3. 動画に読み込み使用した画像などの素材情報が変更されている
  4. 書き出しの設定に不具合がある
  5. 動画の編集データ・容量が大きすぎる
  6. Premiere Proのメディアキャッシュの蓄積
  7. プラグインなど外部連携機能の不具合
  8. 特定のプロジェクトの問題
  9. Premiere Proのシステムの問題
  10. パソコンのスペック(処理能力、空き容量など)の不足

Premiere Proで書き出しができない時の対処法

動画の書き出しでフリーズしたりエラーがでる際の対策方法を紹介します。
原因が特定できない場合は以下の解決策を一つ一つ試してみてください。

1、Premiere Pro及びパソコンの再起動

とにもかくにも、最初に試していただきたいのはPremiere Proとパソコンの再起動です。
書き出しができないエラーを含め、あらゆる不具合を解消する可能性があります。

2、書き出しの対象を選択する

編集中のタイムラインパネルを開いてアクティブにしている状態なら、そのままそのシーケンスを書き出すことができます。
しかし、タイムラインパネルが閉じられていてシーケンスなどが何も選択されていない場合は、書き出しをしようとしても書き出しのウィンドウが表示されません。

対象のタイムラインパネルをアクティブにして書き出し

  1. 書き出したいシーケンスのタイムラインパネルを開く
  2. タイムラインパネル内をクリック
  3. 基本の書き出し方法を行う
    • ファイル>書き出し>メディア>(各種設定)>書き出し
    • もしくは上部メニューの「書き出し」タブ

対象のシーケンスなどを選択して書き出し

  1. プロジェクトパネル>対象のシーケンスをクリック
  2. 基本の書き出し方法を行う
    • ファイル>書き出し>メディア>(各種設定)>書き出し
    • もしくは上部メニューの「書き出し」タブ

3、全てのファイル名の句読点を削除する

Premiere Proで使用している全てのファイル名で句読点『、』『。』が使用されていないかを確認し、使用している場合は削除しましょう。

名前を確認するファイル

  • 読み込み使用素材のメディア名
  • プロジェクトファイル名
  • シーケンス名
  • 書き出しファイル名(出力名)

4、読み込み素材の情報が一致しているかを確認する

読み込んで使用している素材のファイル名やパス(保存場所)などの情報が変更されていると、
書き出し時にエラーとなることがあります。

  • プロジェクトパネル内にある読み込みファイル名と実際のファイル名を同一にする
  • パスが変更されてオフラインとなっているファイルは再度リンクする

5、書き出しの設定を変更する

書き出しの設定を変更することでエラーを解消できる場合があります。

ハードウェアによる高速処理のデコーディング/エンコーディングを有効にする方法

動画ファイルを「mp4」や「HEVC」のフォーマットとして書き出す場合は、以下項目を有効にしておきましょう。

  1. 「編集」>「環境設定」>「メディア」
  2. 環境設定ウィンドウで以下の項目にチェックを入れる
    • 「H.264/HEVC ハードウェアによる高速処理デコーディング(再起動が必要)」
    • 「H.264/HEVC ハードウェアによる高速処理エンコーディング(再起動が必要)」
  3. Premiere Proを閉じて再起動>再度当該データを書き出す

書き出し先としてパソコン内の別の場所を指定する方法/「I/Oエラー」に有効

書き出しの際に「I/Oエラー」が出てしまう場合は、書き出しの保存先(出力先)を変更することでエラーを解決できる可能性があります。

  • 「書き出し」>「場所」のパスをクリック>任意の場所へ変更

書き出しのプリセットを選択する方法

シーケンスの編集モードや書き出しプリセットが「カスタム」設定になっていると書き出しできないことがあります。
書き出し時の設定では既存テンプレートの「システムプリセット」から選択しましょう。

  • 「書き出し」>「プリセット」のプルダウンメニュー
    • テンプレートから選択
    • もしくは「その他のプリセット」から選択

6、ビデオレンダリング及び再生の設定を変更する方法/レンダリングエラーに有効!

「レンダリングエラー」が出る際に解決策として有効なことが多いです。

  1. 「ファイル」>「プロジェクト設定」>「一般」
  2. ビデオレンダリング及び再生>「レンダラー」のプルダウンメニュー展開
  3. 「Mercury Playback Engine-ソフトウェア処理」を選択>OK

※ソフトウェア処理に変更するとレンダリングエラーが解消されることが多いですが、レンダリング速度が遅くなる傾向があります。

7、動画の編集データ・容量を軽くする・メディアキャッシュの削除

編集動画が長かったり、使用素材の容量が大きかったり、編集データ(エフェクトなど)が重たかったりすると、書き出しの負担が大きすぎてパソコンが固まったり、ソフトがダウンしてしまうことがあります。

編集データを軽くする方法は別の記事で詳しく紹介しているので、ぜひそちらをご参照ください。

8、プラグインなど外部連携機能をチェックする

エフェクトやアニメーションなどにプラグインを使用している場合、プラグイン側に不具合がある場合も動画の書き出しができないことがあります。

プラグインの再インストール、アップデートを試みる

プラグイン適用クリップを一時的に削除して書き出す

9、特定のプロジェクトを新規プロジェクトに読み込む

別のプロジェクトで書き出しができるかを確認し、特定のプロジェクトの書き出しでエラーが出る場合は。新しいプロジェクトファイルに直してから書き出しを試してみましょう。

  1. 新規プロジェクト作成
  2. 特定のプロジェクトの書き出したいシーケンスを選択>右クリック>コピー
  3. 新規プロジェクトのプロジェクトパネル内クリック>右クリック>ペースト
  4. ペーストしたシーケンスをクリックで選択>書き出し

10、Premiere Proのシステムの問題

Premiere Proのソフト自体、システムに問題がある場合の対応策です。

Premiere Proの既知のシステムエラーの場合

まず既知の不具合があるかをAdobeの公式ヘルプセンターページで確認しましょう。
実際に当該の書き出し不具合が紹介されている場合は、ページ内の解決策を試します。

Premiere Proの再インストール

一度ソフトをアンインストールして、再度インストールをして起動してみましょう。

  1. Adobe Creative Cloudにサインイン
  2. 「アプリ」>Premiere Proのメニュー「…」>「インストール」
  3. 同じページ内下部で再インストール可能

同様の操作を、Adobe Creative Cloudのデスクトップアプリでも可能です

Premiere Proを最新のバージョンにアップデート

不具合修正や、より安定性が見込まれる最新のバージョンにアップデートしましょう。

Premiere Proを過去のバージョンにダウングレード

逆に新システムへアップデートしたことで書き出しエラーが生じるようになった場合は、
過去のバージョンへダウングレードします。

  1. デスクトップアプリケーションの「Adobe Creative Cloud」を開く
  2. 上部メニュー「アプリ」>Premiere Proメニュー「…」>「他のバージョン」
  3. 以前のバージョン「インストール」
  4. 「続行」

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11、パソコンのスペック不足による問題の対策

Premiere Proの動画の書き出しは比較的重たい操作で、パソコンに負荷がかかりやすくなります。
その為、パソコンのスペックや空き容量が足りないと書き出し時にフリーズやエラーを引き起こすことがあります。

Premiere Proの基準を満たすパソコンや環境を用意する

パソコンのストレージの容量を確保する

  • パソコン内の不要なファイルを削除
  • ファイルを外部メモリやクラウドストレージに移動する

12、「Adobe Media Encoder」で書き出す

Adobe公式の書き出しソフト「Adobe Media Encoder」を連携使用してPremiere Proの動画を書き出すと、正常に書き出しを実行できることがあります。

  1. 「書き出し」タブ>「Media Encoderに送信」
    • または「ファイル」タブ>「書き出し」>「Adobe Media Encoderに送信」
  2. 自動で「Adobe Media Encoder」が起動する
  3. 「プリセット」のプルダウンメニューからフォーマット変更可能
  4. 「力ファイル」クリックで保存先を変更可能
  5. 「▶」マーククリックで書き出しスタート

まとめ

今回は、Premiere Proで動画の書き出しができない原因と12項目の対処方法を紹介しました。

筆者の体感として、特に解決できる可能性が高い対策法も記載しておきます。

まずは上記3つを試してみることをお勧めします!

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