「動画編集者の個人事業主やフリーランスが仕事で稼いでいる、実際の単価報酬の相場はいくら?」
「動画編集は”稼げる”とも”稼げない”ともよく聞くけど、実際はどうなの?」
動画編集は比較的敷居の低い在宅副業ジャンルとして人気ですが、実際はいくら稼げるのか気になりますよね。
今回は、現役の動画編集者として自立している筆者が、最新の体験談を元に仕事の単価相場を大公開します。
▼今回の記事内容
- 動画編集の仕事ジャンル別の最新単価相場
- 動画編集が”稼げない”と言われている理由
- おまけの余談 -動画編集での稼ぎ方・単価を上げるコツ-
ジャンル別 動画編集の単価報酬の相場

同じ動画時間の仕事でも、編集者の経験やスキル、動画のジャンルによって単価相場の桁が変わります。
また、同ジャンル同時間の動画編集の場合であってもクライアントによって単価は大きく変動します。
その為、相場といっても振り幅の大きい動画編集業ですが、現役で4年以上携わっている筆者が現在の実体験を元に最新の単価事情を紹介します。
YouTube系一般チャンネル投稿用の動画編集の単価相場
案件として一番よくあるパターンで、クライアントが個人で運営する登録者が数千人ほどのYouTubeチャンネル。その動画編集代行の仕事を想定した相場です。
5分〜10分動画の単価相場の目安
- 実務未経験初心者:500円〜1,000円
- 中級以上の経験者:1,500円〜2,500円
30分動画の単価相場の目安
- 実務未経験初心者:1,500円〜3,000円
- 中級以上の経験者:3,000円〜5,000円
YouTubeチャンネル投稿用の動画編集業務は特に相場の振り幅が大きいです。
チャンネル登録者数万人規模の代行動画編集や、企業チャンネルの代行動画編集となると一気に数万円と単価相場が上がります。代行している動画編集者は、テレビ局出身の経験数十年のベテランだったりするので狭き門です。
YouTube広告動画編集の単価相場
YouTubeの冒頭でよく流れる5秒でスキップできるあの広告動画の編集業務です。”稼げる動画編集案件”として紹介されることが多いのはこのジャンルでしょう。
最長でも10分ほどで、完成動画が11分を超える広告はまずないかと思います。
5分動画の単価相場の目安
- 実務未経験初心者:5,000円〜
- 中級の経験者:10,000円〜
- 上級の経験者:25,000円〜50,000円
10分動画の単価相場の目安
- 25,000円〜50,000円
- (ちなみに筆者は、5分動画の契約で実際10分の動画だったとしても、単価を上げてもらえたことはほぼないです…。)
5分広告動画の単価相場の目安に「初心者は5,000円〜」と書きましたが、実際は初心者が着手するにはスキル的にかなりハードルが高いジャンルです。
しかし、5,000円で募集されているYouTube広告動画案件は存在し、中級者以上は基本的に応募しないので、未経験者にとっての狙い目という意味で記載しています。

Tik Tok(ティックトック)広告動画編集の単価相場
未経験初心者や副業として動画編集をしたい方には大変オススメのジャンルです。
動画編集に必要な時間もスキルも見易い為、空き時間に仕事が完結しやすく手軽に実績(実務経験数)を上げられます。その分単価相場は低いですが、時給換算すると他のジャンルと比べて割に良い方の案件です。
1分動画の単価相場の目安
実務未経験初心者:1,000円〜
中級の経験者:2,000円〜
上級の経験者:3,000円〜
ティックトック広告動画は60秒以内の規定なので1分を超える相場はございません。
また、ティックトックでは広告感のない素人感のある動画が歓迎されやすい為、単価とスキルが無駄に高めな上級動画編集者は敬遠される傾向があります。
(筆者は単価を下げたくなくて見積もり料金を維持した結果、Tik Tok広告動画の編集依頼が激減しました。)
モーショングラフィックス広告動画編集の単価相場
動画編集の代行業務としては、中でも単価相場の高いジャンルです。そして必要な編集スキルやパソコンスペックが跳ね上がります。Adobeのソフトでいうと、PremiereProではなくAfterEffectsメインで作業します。
このジャンルを仕事として扱えるのは中級者以上として記載します。
1分動画の単価相場の目安
- 中級の経験者:5,000円〜
- 上級の経験者:10,000円〜
3分動画の単価相場の目安
- 中級の経験者:15,000円〜
- 上級の経験者:30,000円〜
モーショングラフィックスの動画編集案件はショート動画であることが多く、1分ごとに単価相場も等倍増える印象です。
個人やフリーランスで動画編集は”稼げない”?

動画編集で”稼げない”と感じるパターン
単価に対して動画編集に時間がかかり過ぎる、納期に間に合わない
動画編集は頑張れば誰でも習得できるスキルですが、慣れるまでは大変時間のかかるものです。その上で仕事となると、納期という時間制限が大きな壁となります。
1万円の案件が取れても、その1本の動画編集に2週間かかっては”稼げる仕事”とは言い難いですよね。納期に間に合わない動画編集者も多く、そもそも2週間かけて最終的に0円という事態も起こってしまうようです(筆者のクライアント談)。
ライバルの動画編集者が多い
実務未経験の初心者の頃は特に、同レベルのライバル編集者が多くいます。その為、未経験向けの案件に応募が殺到し仕事が取りづらかったり、案件需要に対する供給過多で単価相場が下がります。
これらが、駆けだしの動画編集者にとって「動画編集は稼げない」と感じる主な要因の一つでしょう。
フタを開けると時間単価が半減の案件
例えば5分の動画の編集として契約しても、段々無断で動画時間を伸ばしてくるクライアントが少なくありません。
元動画が2倍の10分を超えているのに、「倍速調整で5分に収めてください。だから5分の編集代です。」という屁理屈が平気でまかり通される業界です。
それだけで時間単価は半減します。
おまけ -動画編集で稼ぐ方法・単価を上げるコツ-
”稼げない”最後のパターンは少し筆者の愚痴が混じってしまいましたが、基本的に”稼げない”と感じやすいのは実務経験の浅い駆け出しの動画編集者かと思います。
動画編集は練習を重ねれば作業スピードは上がり、しっかりと学べば効率的に編集を進められるようになります。そうすると時間単価は上がり、中級者以上になればライバルも減るので案件も取りやすくなります。
実績を積みながら、単価相場の比較的高い広告動画にチャレンジしていきましょう。
そして案件獲得と単価アップに1番需要なのが、クオリティの高いポートフォリオを用意することです。
- 練習重ねて編集スピードを上げる
- 広告動画編集の案件に挑戦
- ハイクオリティなポートフォリオを作る
当サイトでは、Premiere Proのユーザー向けに効率的な編集やスキルアップに必要な様々な講座記事を用意しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
▼案件を獲得する方法はこちらを参照:
『例文テンプレ|未経験でも採用されやすいクラウドソーシング提案文・応募文の書き方と④つのポイントとコツ』

▼単価相場の良い広告動画編集のクオリティアップはこちらを参照:
『売上を出す【広告動画編集完全マニュアル】』

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