After Effectsで読み込んだ素材をコンポジションサイズ(プレビュー画面のサイズ)に合わせたり、
位置などを変更は動画編集において非常に多く行う作業です。
今回は、After Effectsで画像や動画、文字や図形の「サイズ(スケール)、位置、回転、不透明度」の変更方法をご紹介。
▼今回の目標達成ステップ
- After Effectsのレイヤートランスフォーム、プロパティパネルを知る
- 画像や動画、文字や図形の「スケール、位置、回転、不透明度」を調整する
- 変更した「スケール、位置、回転、不透明度」を元に戻す
AfterEffectsのレイヤートランスフォームとプロパティ
タイムライン上にあるレイヤー(画像・動画・文字・シェイプなど)のプロパティ(スケール、位置、回転、不透明度など)は、トランスフォームというセクションで変更できます。
AfterEffectsでレイヤーのプロパティを変更する方法は主に以下の2通りあります。
- ①タイムラインパネルで変更する方法
- ②プロパティパネルで変更する方法
数値の変更は相互に反映されるので、どちらから変更しても結果は同じです。
①タイムラインパネルのトランスフォームの開き方
下の画像は、猫の画像をタイムライン(赤枠)に挿入している状態です。
※AfterEffectsのパネルの配置やタイムラインの項目は、最後の編集が反映されるので人によって見た目が異なります。
タイムラインパネルでトランスフォームセクションを開く手順は簡単です。
- レイヤー左側にある「>」マークをクリック
- 「トランスフォーム」セクションが表示される
- トランスフォームに左にある「>」をさらにクリック
- 「スケール、位置、回転、不透明度」などのプロパティが表示される
②プロパティパネルのトランスフォームの開き方
すでにAfterEffectsのワークスペース内にプロパティパネルが表示されている場合もありますが、まずはイチから開く方法を紹介します。
- 上部メニューバーの「ウィンドウ」
- 「プロパティ」をクリックして左側にチェックマーク「✔」がある状態にする
- 「プロパティ」パネルがワークスペース内に表示される
「ウィンドウ」>「プロパティパネル」で左側にチェックが入っているのにワークスペース内にプロパティパネルが見当たらない場合は、別のパネルと重なって隠れている状態です。
隠れているパネルを表示させる方法はこちらをご参照ください。
無事にプロパティパネルが表示されたら、以下の方法でプロパティを表示させます。
- タイムライン上のレイヤーをクリックして選択
- プロパティパネルに「トランスフォーム」セクションが表示される
- 「スケール、位置、回転、不透明度」などのプロパティが表示される
※プロパティパネルでトランスフォームセクションを表示させるには、必ずタイムラインのレイヤーが選択されている必要があるので気を付けましょう。
AfterEffectsでレイヤーの「スケール、位置、回転、不透明度」を変更
AfterEffectsの①タイムラインのトランスフォームセクション、または②プロパティパネルのトランスフォームセクションで、レイヤーの「スケール、位置、回転、不透明度」をそれぞれ変更してみましょう。
画像や動画、文字や図形の「位置」を調整
- 「トランスフォーム」>「位置」
- 数値にカーソルを合わせて左右にドラッグ(orクリックして直接数値入力)
- ①左側の数値:「↔」左右方向に位置変更
- 左へドラッグ(小さい数値):レイヤーが「←」左へ位置変更
- 右へドラッグ(大きい数値):レイヤーが「→」右へ位置変更
- ②右側の数値:「↕」上下方向に位置変更
- 左へドラッグ(小さい数値):レイヤーが「↑」上へ位置変更
- 右へドラッグ(大きい数値):レイヤーが「↓」下へ位置変更
- ①左側の数値:「↔」左右方向に位置変更
画像や動画、文字や図形の「スケール」(大きさ、サイズ)を調整
スケールの数値も左右にありますが、デフォルトでは左右の数値がリンクしているのでどちらを変更しも連動します。
- 「トランスフォーム」>「スケール」
- 数値にカーソルを合わせて左右にドラッグ(orクリックして直接数値入力)
- 左へドラッグ(小さい数値):レイヤーが「小さく(縮小)」スケール変更
- 右へドラッグ(大きい数値):レイヤーが「大きく(拡大)」スケール変更
画像や動画、文字や図形の「回転」を調整
- 「トランスフォーム」>「回転」
- 数値にカーソルを合わせて左右にドラッグ(orクリックして直接数値入力)
- ①左側の数値:1=360°(何周しているか)
- 左へドラッグ(小さい数値):左へ周回り
- 右へドラッグ(大きい数値):右へ周回り
- ②右側の数値:回転度数(何度傾いているか)
- 左へドラッグ(小さい数値):左へ回転
- 右へドラッグ(大きい数値):右へ回転
- ①左側の数値:1=360°(何周しているか)
画像や動画、文字や図形の「不透明度」を調整
- 「トランスフォーム」>「不透明度」
- 数値にカーソルを合わせて左右にドラッグ(orクリックして直接数値入力)
- 左へドラッグ(小さい数値):レイヤーが「透明」に近づく
- 不透明度 0%:完全に透明で見えなくなる
- 右へドラッグ(大きい数値):レイヤーが「不透明」に近づく
- 不透明度 100%:完全にくっきり見えている(デフォルト)
- 左へドラッグ(小さい数値):レイヤーが「透明」に近づく
上記、猫画像の下が黒背景なので、猫画像の不透明度を下げて透明に近づけると、背景の黒が透けて見えている状態。
変更したプロパティ(スケール、位置、回転、不透明度)を元に戻す
個々のプロパティを元に戻すには、デフォルトの数値を入れる必要がありますが、
「スケール、位置、回転、不透明度」を一括で元に戻すには「リセット」をクリックします。
今回は、After Effectsで画像や動画、文字や図形の「サイズ(スケール)、位置、回転、不透明度」の変更方法をご紹介しました。
アニメーション編集をする際もタイムラインのトランスフォームセクションは使用しますので、プロパティの変更で使い慣れるようにしましょう!
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