今回は、Premiere Proで自動文字起こし・字幕(キャプション)の追加、削除とやり直しの方法をご紹介。
▼今回の目標達成ステップ
- 文字起こしのワークスペースの概要を知る
- 動画から自動で文字起こし・字幕の作成
- 字幕のスタイルを変更
- 文字起こしのやり直し、字幕の削除
文字起こしのワークスペースと概要
文字起こしのワークスペース・パネル
キャプションのワークスペースでは、文字起こしや字幕の作成・編集を行う「テキスト」パネルが表示されます。そしてテキストパネルは、「文字起こし」タブと「キャプション」タブで構成されます。
- 「キャプション」ワークペース
- 「テキスト」パネル
- 「文字起こし」タブ:動画から自動文字起こし・字幕の生成
- 「キャプション」タブ:起こした文字を編集
- 「テキスト」パネル
動画から文字起こし~字幕生成の大まかな流れ
- ①動画から自動で文字起こし:「文字起こし」タブ「シーケンスから文字起こし」
- ②字幕(キャプション)を生成:「文字起こし」タブ「キャプションの作成」
- ③字幕文書内の編集:「キャプション」タブ
- ④字幕のスタイル編集:「エッセンシャルグラフィックス」パネル
では実際の具体的方法見てをいきましょう。
手順①:動画から自動文字起こし
シーケンス内に文字起こしてしたい動画素材がある状態から説明します。
動画から自動で文字起こし
- ワークスペースの切り替え
- 「ワークスペース」>「キャプションとグラフィック」
- (もしくは上のメニューバーの「ウィンドウ」>「テキスト」パネル)
- 「テキスト」パネル>「文字起こし」タブ>「シーケンスから文字起こし」クリック
- 「自動文字起こし」の設定>「文字起こし開始」
- 文字起こしが開始され、「文字起こし」タブに文字が表示される
「自動文字起こし」設定の各項目について
「文字起こし生成の設定」で文字起こしをする際の設定項目について説明します。
言語
文字起こしの言語の設定、言語パックをインストール
- 日本語を選択し、言語パックをインストール
- Premiere Proのデフォルトでインストール済みなのは英語の言語パック
オーディオ分析
どのオーディオクリップから文字起こしをするかを選択
- 「ダイアログ」としてタグ付けされたオーディオクリップ:「エッセンシャルサウンド」パネルで「会話」に設定されたクリップ
- トラック上のオーディオ:「ミックス」(全体)か任意のオーディオトラックを選択可能
インからアウトの間を文字起こし
シーケンス内でインポイントとアウトポイントを指定している場合、その範囲内のみ文字起こしする。
既存の文字起こしデータと結合
設定したイン・アウトポイントから文字起こしをする場合、既存の文字起こしのデータに追加され、連続性が生まれる。
様々な話者が話しているときに認識する
文字起こしをするオーディオクリップ内の音声が複数の話し手から構成される場合、それぞれの話し手として認識する。
手順②:字幕(キャプション)を生成
文字起こしデータから、シーケンス内に字幕(キャプション)を挿入します。
字幕(キャプション)を作成する
- 「テキスト」パネル>「文字起こし」タブ>「CC(キャプションの作成)」
- デフォルトのままでOK(任意で各項目設定をする)>「作成」
- 動画の進行に合わせて、シーケンス内のキャプショントラックに字幕(キャプション)が追加される
「キャプションの作成」各項目について
「キャプションの作成」では、シーケンスに追加する字幕の配置の仕方について設定が可能です。
基本的にはデフォルトのままで問題ありませんが、各設定項目の詳細は以下の通りです。
シーケンストランスクリプトから作成
シーケンスから起こした文字を字幕として追加する。
空白のトラックを作成
下記の場合に選択。
- 字幕を手入力で作成
- 「.srt」ファイルをシーケンスに読み込む
キャプションプリセット
キャプションの形式などを選択。形式をプリセットとして保存したり書き出したり可能
形式
表示される字幕のタイプ。
スタイル
過去に保存した字幕のスタイルは、ここから選択可能。
(文字数や表示時間、文字間の幅など)
- 一行の最大文字数:字幕の各行の最大文字数
- 最短のデュレーション(秒):字幕の最低表示時間
- キャプション間の間隔(フレーム):字幕クリップ同士の空白の間隔
行数
- 1行:字幕は1行
- 2行:字幕は折り返して2行
手順③:字幕(キャプション)文書内の編集
字幕(キャプション)の文章を変更・修正
作成した字幕は、「テキスト」パネル>「キャプション」タブから確認、テキストの編集が可能。
また、字幕を追加した動画の該当箇所へ移動も可能。
字幕(キャプション)の話し手を編集
- 「文字起こし」タブ>「…」>「スピーカーを編集」
- 話し手の名前を変更:「(ペンのマーク)」>名前変更>「保存」
- 話し手を追加:「+スピーカーを追加」>「保存」
文字起こし文章内の検索・置換
「文字起こし」タブ
- 検索ボックスに検索ワードを入力してEnterキー
- 検索ワードが太字でハイライトで強調表示される
- ↑↓の矢印キーで検索結果のワードを移動
- 検索ワードを別のワードに置き換える場合は「置き換え」クリック
- 置換後のワードを入力
- 検索ワードの一つを置換:該当箇所を選択して「置き換え」
- 検索ワードの全てを置換:「すべてを置換」
手順④:字幕のスタイル編集(フォント、位置、サイズ、色など)
「エッセンシャルグラフィックス 」パネルで字幕テキストのフォントや位置、色の変更が可能です。
パネルの開き方はこちらを参照:
『パネルが消えたときや出ないときの表示の仕方』
エッセンシャルグラフィックスでのテキストスタイルの編集方法はこちらを参照:
『文字テロップの入れ方・編集方法』
字幕(キャプション)の削除、文字起こしのやり直し
字幕(キャプション)クリップ・トラックの削除
字幕のクリップの削除方法
下記いずれかの方法で削除ができます
- 「テキスト」パネル>「キャプション」タブ>対象字幕をクリック>delete(BackSpace)
- シーケンス>キャプショントラックの対象字幕クリップを選択>delete(BackSpace)
シーケンス内の字幕(キャプション)トラックの削除方法
- キャプショントラックエリアを右クリック>「1つのトラックを削除」
自動文字起こしのやり直し方
下記の手順で、文字起こしをやり直すことができます
- 「テキスト」パネル>「文字起こし」タブ>「…」>「シーケンスから自動文字起こし」
おまけ -文字起こしの付随機能-
「テキスト」パネル>「文字起こし」タブ>「…」にてオプション操作が可能です。
- シーケンスから再度文字起こし
- シーケンス内の音声ファイルを変更した場合などに使用
- 文字起こしデータを書き出し
- 「文字起こし」パネルで読み込み可能な「.prtranscript」を書き出し作成
- 文字起こしデータを読み込み
- 「.prtranscript 」ファイルを読み込んで「文字起こし」パネルに表示
- 一時停止を「…」として表示する
- 文字起こしデータ内で、話の間のある箇所を「…」で表示
- 文字起こしデータを書き出し
- テキストファイルに書き出し
- 文字起こしデータを「.txt」 ファイルとして書き出し作成
- 自動スクロールを無効にする
- シーケンスで再生しても、文字起こしデータの表示を固定する。
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